【アラビア語文法】9.定冠詞「アル」は限定(その)を表す
こんにちは!
クウェートのよしくんです。
前回は「あなたの」「私の」といった人称代名詞の所有格の表現を紹介しました。
その時のポイントは以下の通りでした。
1.「私の~」といった表現は、説明した名詞の後ろに直接くっつく
2.その名詞は限定になる
3.「私の~」と言う場合だけ語尾の音が「イ~」になる。
名詞の後ろにくっつのがポイントでしたね。
今回は「その」、英語だと「the」にあたる定冠詞「アル」の説明をしようと思います!
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定冠詞「アル」の意味は「その」、単語の前につく
日本語でいう「その」に当たる表現は「アル」です!
今回のポイントは以下の通りです。
1.定冠詞「アル」は英語で言う「the」と同じ。共通認識できるものにつく。
2.名詞、形容詞の前にくっつけて書く
3.意味が限定されるのでタンウィーン(ウンなど)が取れる
4.「アル」の音が「アッ」になる時がある。
5.前に単語が来ると「ア」の音を飛ばして「ル」の音になる
「アル」は単語の前にくっついて、「その~」という意味のほか、一般事項や概念、普遍の事実などを表すときに使います。
固く書くとこのような感じですが、つまりは英語でいう「the」と同じで、聞き手と「共通認識できるもの」に使います。
※名詞と名詞を接続する「イダーファ」という表現や形容詞の名詞修飾でも出番ありますが、それはその記事で書きます。
実際に「その本」と書くとすると「キターブ」に「アル」がくっついて「アルキターブ」になります。
この時、「その~」となり意味が限定されるので、非限定のタンウィーンが落ちて、文末は「ウ」の音のみになります。
聖典である「クルアーン」も、みんなが共通認識できるものなので必ず「アル」がついています。
「アルクルアーン」と読みます。
単語によっては「アル」の音が「アッ」になる
4つ目のルールで書きました通り、「アル」の音は「アッ」になるっことがあります。
それは「アル」のくっつく単語の最初の文字が太陽文字と呼ばれるもので始まる時です。
以下の種類があります。
太陽文字は、日本語で言うところの「タ」「サ」「ダ」「ラ」「ザ」と「ヌーン」ですね。
タサダラザヌーンとサクッと覚えちゃうのもありですし、単語を覚えていく中でも無意識に慣れていくので覚えなくてもOKです。
例えば、「学生」を表す「ターリブ」に「その」を意味する「アル」がくっつくと「アッターリブ」となります。
前に単語が来ると「ア」の音を飛ばして「ル」の音になる
5つ目のルールとしまして、「アル」の前に単語が来ると「ル」のみの音になるというルールがあります。
例えば、「元気ですか?」の表現としては「カイファ ルハール?」がありますが、これも以下のように分解できます。
「アル」の前に「カイファ」があるので「ル」の音になります。
アリフの上についているオタマジャクシみたいなものは、ワスラ記号と呼ばれるもので、前の単語と連結して読むときにつけます。
ただ、表記の都合上手書きでないとつけられないので、今後は表記省きます。
また、疑問詞「ハル」の後ろに「アル」が来る場合は、「ハル」の音が「ハリ」になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もう一度ポイントおさらいすると、
1.定冠詞「アル」は英語で言う「the」と同じ。共通認識できるものにつく。
2.名詞、形容詞の前にくっつけて書く
3.意味が限定されるのでタンウィーン(ウンなど)が取れる
4.「アル」の音が「アッ」になる時がある。
5.前に単語が来ると「ア」の音を飛ばして「ル」の音になる
でしたね!
これからも更新していきますのでぜひご参考にしてくださいね!
アラビア語学習がんばってくださいね!
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