【アラビア語概要】アラビア語とはどんな規模の言語なのか
こんにちは!
クウェートのよしくんです。
今回はアラビア語ってこんな言語だよということを紹介しようと思います!
日本ではよくよくマイナー言語として見られがちですが、日本ではマイナーなだけで詳しく見てみるとそうでもないんですよね。
この記事を通じてアラビア語の規模感を知ってもらえたら嬉しいです!
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アラビア語を公用語とする国は24ヶ国
アラビア語は、西アジア・北アフリカで想像する国のほとんどで公用語になっています。
公用語としては24ヶ国、実際に日常的に使用している国としては20ヶ国ほどです。
実際に地図で見てみるとどれだけ広い範囲でアラビア語が使われているのかは一目瞭然かと思います。
(google mapより)
アラビア語話者数は約3億人と言われているので、中国語話者の約13億人と比較すると少ないんじゃないかと思われます。
それでも世界の言語としては上位5,6番目くらいには入り、何より標準アラビア語を使用している国が多いため、その汎用性の高さから1973年に国連公用語になっています。
国連公用語の割に日本ではアラビア語不遇な扱いな気がします…笑
方言と標準アラビア語
これだけ多くの国、広範囲でアラビア語は使われているので、日本語に方言があるようにアラビア語にも方言があったりします。
アーンミーヤやラフジャと呼ばれるものですね。
これらは口語のもので、おしゃべりするときに基本的に使われます。
しかしながら同時に、日本語にも共通語があるようにアラビア語圏共通語のように標準アラビア語もあったりします。
呼ばれ方としてはフスハーや、現代アラビア語としてはModern Standard Arabicと呼ばれていたりします。
方言と標準アラビア語は単語を聞いただけでは本当に他の言語かの如く違ったりして面白いです。
例えば「元気ですか?」と言う場合、以下のように表現が変わります。
「元気ですか」の各表現
標準アラビア語:「カイファ ハールカ?」
エジプト方言:「イズザイアック?」
クウェート方言:「シュノ―ニック?」
レバノン方言:「キーファック?」
もはや別言語のようですよね…笑
それでもネイティブは各方言理解できる場合が多いようですが、本当にマニアックな地域の方言の場合は分からないようで、マニアックな方言を使う人たちは聞かれたくない話をするときには方言全開で話をするのだとか…笑
逆に理解されやすい方言としては、エジプト方言が一番理解されやすいですね。
これだけ方言があっても標準アラビア語はほとんど差がなく理解されます。
各国の新聞やニュースといったメディア等の公的な機会では標準アラビア語が使われるわけですが、どの国のアラビア語話者も理解できる、日本でいう標準語のような役割を果たしています。
これはアラビア語がイスラームとともに広がった背景が関わっています。
アラビア語は神が選んだ言語
預言者ムハンマドに啓示が下った時、唯一神アッラーはアラビア語で預言者ムハンマドに言葉を伝えています。
そしてその言葉が預言者ムハンマドの死後、直弟子であるウスマーンによって編纂されて現在まで聖典クルアーン(コーラン)として現存しています。
聖典クルアーンによって、アラビア語がその形式で「保存された」ということもあり、標準アラビア語の形成に大きく関わっていることは間違いありません。
聖典クルアーンはアラビア語として詠まれる美しさもあり、そして神の言葉としてそのままアラビア語で理解されるのがよいということもあります。
そのため、たとえアラビア語を主要言語としない人であっても「イスラームに深く関わる言語」として認識しています。
まさにイスラーム世界の言語ですね。
まとめ
ここまでのアラビア語の内容をまとめると、
・公用語としては24ヶ国、日常言語としては20ヶ国ほど
・話者数は約3億人で国連公用語
・標準アラビア語で中東ならどこでも理解される
・イスラーム世界の言語
このように見てみるとアラビア語ってとても規模の大きい言語であることが分かります。
今や世界の4人に1人がイスラーム教徒の世界ですからね!
イスラームとも深くかかわっていることもあるのか、アラビア語を話せると、たとえ下手でも中東の方とも仲良くなれます。
これから勉強される方はぜひ頑張ってくださいね!
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読んでくださりありがとうございました!