【アラビア語文法】70~76:アラビア語の格と人称代名詞、その格ごとの形
今回はアラビア語の格と人称代名詞、その格ごとの形を紹介します。
アラビア語の格は日本語で言う「助詞」に当たるもの
日本語では「~は」とつくと主語になったり、「~を」がつくと目的語になったりします。
アラビア語も同様に、主格、属格、対格に変化することで、役割が変わります。一般名詞の場合は末尾の音が変わることで格が変化します。
主格は主語になったり名詞文(「~はーです。」の文)の述語になる時になる格で、一般名詞の末尾はウかウンの音になります。
属格は「~の」の意味になったり、前置詞の後ろの名詞がとる格で、一般名詞の末尾はイかインになります。
対格は目的語か副詞になる場合にとる格で、末尾はアかアンの音になります。
例外はありますが基本はこのように変化すると覚えましょう。
主格の人称代名詞(主語「~は」になる形)
3人称単数・複数の主格の人称代名詞(彼・彼女・彼ら・彼女ら)
主格の3人称単数男性「彼は」もしくは「それ(男性名詞)は」の場合はフワになります。
女性「彼女は」もしくは「それ(女性名詞)は」の場合は、ヒヤです。
複数の場合、1人でも男性がいる場合は「彼らは」であるフムを使い、女性のみの複数の場合のみ「彼女らは」を意味するフンナを使います。
2人称単数・複数の主格の人称代名詞(あなた[男・女]・あなたたち[男・女])
主格の2人称単数男性「あなた(男性)は」の場合はアンタになります。
「あなた(女性)は」の場合は、アンティです。
複数の場合、1人でも男性がいる場合は男性複数の「あなた達は」であるアントゥムを使い、女性のみの複数の場合のみ女性複数の「あなた達は」であるアントゥンナを使います。
1人称単数・複数の主格の人称代名詞(私・私たち)
主格の1人称単数「私は」は、男女共通でアナになります。
1人称複数も男女共通でナフヌになります。
属格の人称代名詞(属格の人称代名詞(彼・彼女・彼ら・彼女ら)
属格・対格の3人称単数男性はフになります。
女性の場合は、ハーです。
複数の場合、1人でも男性がいる場合はフムを使い、女性のみの複数の場合のみフンナを使います。
2人称単数・複数の属格の人称代名詞(あなた[男・女]・あなたたち[男・女])
属格・対格の2人称単数男性はカになります。女性の場合は、キです。
複数の場合、1人でも男性がいる場合はクムを使い、女性のみの複数の場合のみクンナを使います。
1人称単数・複数の主格の人称代名詞(私・私たち)
1人称単数は男女共通で、属格の場合はイーになり、対格の場合はニーになります。
1人称複数は男女共通、かつ属格対格同じ形で、ナーになります。