【アラビア語文法】44〜51:形容詞+前置詞の熟語表現
今回は形容詞と前置詞を使った熟語表現を紹介します。
アラビア語では英語と同じように、形容詞+前置詞で熟語表現が作れます。
「~から近い」はカリーブ(ン) ミンで作る
「~から近い」であればnear fromと同じ要領で、「近い(near)」を意味する形容詞がカリーブ(ン)で、「~から(from)」を意味する前置詞がミンになります。
つまり、カリーブ(ン) ミンで「~から近い」を表現できます。
「~から近い」を意味するカリーブ(ン) ミンを使った例文
「私の家はここから近い」をアラビア語にする場合、「~から近い」を意味するカリーブ(ン) ミンを使って表現します。
バイティー:「家」バイトゥ(ン) + イー(私の)
カリーブ(ン):近い
ミン:~から
フナー:ここ
「~から遠い」はバイードゥ(ン) アンで作る
「~から遠い」であればfar fromと同じ要領で、「遠い(far)」を意味する形容詞がバイードゥ(ン)で、「~から(from)」を意味する前置詞がアンになります。
つまりバイードゥ(ン) アンで「~から遠い」を表現できます。
英語でよくある、起点を表すfromに該当する「~から」はミンで表しますが、英語で言う”分離のfrom”のような「かけ離れた」を意味する場合は、この「~から」を意味するアンを使います。
「~から遠い」を意味するバイードゥ(ン) アンを使った例文
「私の家はここから遠い」をアラビア語にする場合、「~から遠い」を意味するバイードゥ(ン) アンを使って表現します。
バイティー:「家」バイトゥ(ン) + イー「私の」
バイードゥ(ン):「遠い」
アン:「~から」
フナー:「ここ」
「~と異なる」はムフタリフ(ン) アンで作る
「~と異なる」であればdifferent fromと同じ要領で、「異なる(different)」を意味する形容詞がムフタリフ(ン)で、「~と(from)」を意味する前置詞がアンになります。
つまり、ムフタリフ(ン) アンで「~と異なる」を表現できます。
英語で言う分離や区別のfromを意味する場合は、このアンを使います。
「~と異なる」を意味するムフタリフ(ン) アンを使った例文
「私の家はあなたの家と異なる」をアラビア語にする場合、「~と異なる」を意味するムフタリフ(ン) アンを使って表現します。
バイティー:バイトゥ(ン) 「家」+ イー「私の」
ムフタリフ(ン):「異なる」
アン:「~から」
バイティカ:バイティ「家」(属格)+カ「あなたの」
「~が恋しい」は「ムシュターク(ン) イラー」で作る
英語のmissに当たる「~が恋しい」であれば、「ムシュターク(ン)」が「恋しい」、それに気持ちの方向性を表す前置詞「イラー」を使って対象を示します。
つまり「ムシュターク(ン) イラー」で「~が恋しい」を表現できます。
「~が恋しい」を意味する「ムシュターク(ン) イラー」を使った例文
「私はエジプトが恋しい」をアラビア語にする場合、「~が恋しい」を意味する「ムシュターク(ン) イラー」を使って表現します。
アナ:「私は」
ムシュターク(ン):「恋しい」
イラー:「~が」
ミスラ:「エジプト」
「エジプト」を意味するミスルは、前置詞の影響で属格になっています。二段変化の名詞なので、属格で末尾が「ア」の音になっています。