【アラビア語文法】12.主語と述語の判別は、基本「限定」か「非限定」かで判断する

2020年12月14日

【アラビア語文法】12.主語と述語の判別は、基本「限定」か「非限定」かで判断する

こんにちは!

クウェートのよしくんです。

 

前回は「この本」「あの車」といった「この~」「あの~」表現を紹介しました。

 

ポイントは以下の通りでした。

「この~」「あの~」と言う場合は、後ろに説明したい名詞を「アル」をつけて置く

 

「ハーザー」といった表現のあとに定冠詞「アル」が付いた名詞を置くと、「この~」といった表現になるんでしたね。

 

今回はそれを踏まえて、似た文章の見分け方を紹介します!

今までの知識で理解できるので復習になりますね。

 

具体的には、この3つの文章の区別の方法をやります!

アラビア語「ハーザー バイトゥン カビールン」「ハーザルバイトゥルカビール」「ハーザールバイトゥ カビールン」

 

ではそれぞれ確認してみましょう!

 

 

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基本は限定が主語、非限定が述語になる

先ほどの3文の見分け方は以下の知識でできます。

1.指示代名詞(「ハーザー」や「ザーリカ」など)の後の名詞に限定を表すアルがついているか。

→ついているなら「この~」「あの~」と訳す。

2.形容詞が前の名詞と同じカタチなら、名詞を修飾する(例:「大きな~」)。

アルターマルブータなどが両方についているか確認する。

3.限定されているものは基本主語、非限定は基本述語になる。

アルがついているもの、ついていないものの境界を確認する。

 

まず、1に関しては前回紹介した内容ですね。

「ハーザー」や「ザーリカ」と言った指示代名詞の後に「アル」がきたら「この~」「あの~」と訳します。

アラビア語で「この本」を意味する「ハーザルキターブ」

 

2についても前々回に紹介した内容ですね。

形容詞が前の名詞と同じカタチになっている場合は、「大きな~」というようにその名詞を修飾するようにして解釈します。

「大きな本」を意味するアラビア語「キターブンカビールン」

 

3については、今回ちゃんと説明します。

まず、名詞文においては限定された名詞は主語になり、非限定は基本的に述語になります。

例えば、「その家は大きいです」と言う場合、「その」に当たる「アルバイトゥ」が主語で限定名詞です。「大きいです」は「カビール(ン)」で非限定で述語となっています。

アラビア語「その家は大きい」の限定、非限定区別の解説

 

ここの「大きい」という言葉は、聞き手からしたら新しい情報ですよね。

このような新しい情報は、基本的に後半に来ます。

言葉としては、今まで知っている情報を言ってから、新しい情報を伝えるのが自然な流れです。

非限定は基本そういった新しい情報になるので、述語になるんです。

 

限定名詞は基本主語ですが述語も限定名詞になる場合もあります。

それに関してはまた別の要素が加わるので次回紹介します。

ひとまず「名詞文は基本、限定が主語非限定が述語と覚えましょう!

 

実際に判別してみましょう

ではここまでの知識をもとにそれぞれを判別していきましょう!

こちらが最初に紹介した3つの文でしたね。

アラビア語「ハーザー バイトゥン カビールン」「ハーザルバイトゥルカビール」「ハーザールバイトゥ カビールン」

 

一番上から順番に見ていきます。

「これは大きな家です」:非限定が述語、形容詞が名詞と同じカタチ

アラビア語で「これは大きな家です」を意味する「ハーザー バイトゥン カビールン」

まず最初の文です。

主語:「ハーザー」

述語:「バイトゥ(ン)」「カビール(ン)」

この文は後ろ二つ「バイトゥ(ン)」「カビール(ン)」が非限定「ウン」のカタチになっていますので、述語になります。

「大きい」を意味する「カビール(ン)」は先ほど説明したルール「2.形容詞が前の名詞と同じカタチなら、名詞を修飾する」で、「家」を意味する「バイトゥ(ン)」と同じカタチになっているんですね。

主語は「これは」に当たる「ハーザー」になります。

 

「この大きな家」:指示代名詞の後にアル、形容詞も同じカタチ

アラビア語で「この大きな家」を意味する「ハーザルバイトゥルカビール」

これはすべてくっつくので、文章ではなく名詞句(名詞のカタマリ)となっています。

「ハーザー」の後に「アル バイトゥ」と来ているので、「この家」ととり、そのあと「アル カビール」と同じようにアルがついて「大きな」という形容詞が来ています。

形容詞が前の名詞と同じカタチになる場合、その名詞に修飾するので「家」に「大きな」がかかります。

これで「この大きな家」になるんですね。

全て限定でくっつくカタチとなります。

 

「この家は大きい」:指示代名詞の後にアル、形容詞のみ非限定で述語

アラビア語で「この家は大きい」という意味の「ハーザルバイトゥ カビールン」

 

主語:「ハーザー」「ル バイトゥ」

述語:「カビール(ン)」

「ハーザー」の後に「アル バイトゥ」と来ているので、「この家」ととるのは先ほどと同じです。

これで「この家」ですね。

 

その後を見ると「カビール(ン)」と、「大きい」非限定のカタチになっています。

「この家」までが限定なので主語、そして「大きい」非限定なので述語になります。

それで「この家は大きい」となるんですね。

 

まとめ

ここまでの3つ確認しましたが、改めて3つの文見て解釈取れますでしょうか?

文章を見てぱっと理解できればバッチリです!

アラビア語「ハーザー バイトゥン カビールン」「ハーザルバイトゥルカビール」「ハーザールバイトゥ カビールン」

 

次回は、主語も述語も限定名詞の場合の文の書き方についてやります。

例えば「その男の子はその学生です」と言う場合などですね。

ぜひお楽しみにしてくださいね!

 

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