【アラビア語文法】95~98:アラビア語の格と二段変化の複数形
今回はアラビア語の格と二段変化の複数形について説明します。
アラビア語には主格、属格、対格の3種類ある(三段変化)
日本語では「~は」とつくと主語になったり、「~を」がつくと目的語になったりします。
アラビア語も同様に、主格、属格、対格に変化することで、役割が変わります。一般名詞の場合は末尾の音が変わることで格が変化します。
基本は「ウ、イ、ア」の3つの音に変化する3段変化になります。
主格は主語になったり名詞文(「~はーです。」の文)の述語になる時になる格で、一般名詞の末尾はウかウンの音になります。
属格は「~の」の意味になったり、前置詞の後ろの名詞がとる格で、一般名詞の末尾はイかインになります。
対格は目的語か副詞になる場合にとる格で、末尾はアかアンの音になります。
二段変化になるものもある
基本は「ウ、イ、ア」の3つの音に変化する三段変化になりますが、一部の単語は「ウ、ア」のみの変化となる二段変化になります。
その場合は、主格が「ウ」、属格が「ア」、対格が「ア」の音になります。
三段変化では属格が「イ」ですが、二段変化では「ア」になるので注意しましょう。
複数形の二段変化名詞
名詞の格変化は、基本的には3段変化のものがほとんどですが、複数形の中には二段変化になるものもあります。
そういった二段変化をとる複数形は、非限定の場合に2段変化になります。
例えば「レストラン」の複数形であるマターイムは、
主格:マターイム(末尾ウの音)
属格:マターイマ(末尾アの音)
対格:マターイマ(末尾アの音)
となります。
二段変化名詞も、限定されると三段変化になる
二段変化をとる複数形は、限定される場合には三段変化になってしまいます。
例えば「レストラン」の複数形であるマターイムに定冠詞アルがついたものだと、
主格:アル マターイム(末尾ウの音)
属格:アル マターイミ(末尾イの音)
対格:アル マターイマ(末尾アの音)
となります。