【アラビア語文法】60〜62:前置詞「リ」の表現
今回は前置詞「マア」の表現のついて解説します。
前置詞「リ」は英語のforと似ている
前置詞リは英語のforと似ており、「~のために」や「~に対して」、そこから転じて「~のためのもの」→「~のもの」の意味になります。
前置詞リは1語の前置詞のため、後ろの名詞とくっつきます。
アル ハムドゥ リ ッラーで「称賛はアッラーに対して」を表す
アル ハムドゥ リ ッラーは「称賛はアッラーに対して」を意味し、意訳されて「おかげさまで」と訳されます。
アル:定冠詞「アル」→「その」や英語のtheの意味
ハムドゥ:「称賛」「讃美」の意味
リ:前置詞「リ」→「~のために」「~に対して」の意味
ッラー:アッラーフが前置詞リとくっつくためにアの音が落ちた形。
※厳密には末尾の音は、前置詞の影響でイの音になり、「アッラーヒ」となるが、会話では末尾の音を発音することは少ない。
「リ」を用いて「~のもの」を表す
前置詞「リ」を用いて「~のもの」を表すこともできます。
アル キターブ ラ カは「その本はあなたのものです」を意味します。
「~のために」や「~のもの」を意味する前置詞リは、人称代名詞とくっつくと基本的にラの音になります。
アル:「その」を意味する定冠詞アル
キターブ:「本」の意味
ラ:前置詞リの音が変わったもの→「~のもの」を意味する
カ:「あなた」を意味する人称代名詞→前置詞の影響で属格になっている