【アラビア語文法】31~33:「AはBにある」の場所を表す表現
今回は「AはBにある」の場所を表す表現について解説します。
名詞文の述語を場所を表す副詞にする
名詞文の述語を場所を表す副詞にして「~にある」の意味を表現することができます。
例えば「その本はここにあります」であれば、 アルキターブ(その本)、フナー(ここ)を並べることで表現できます。
名詞文の述語の「~にある」は、前置詞を使った副詞句で表すこともできます。
「その本はその机の上にあります」であれば、 アルキターブ(その本)、アラ(~の上に)・ルマクタビ(その机)になります。
「ここ」「あそこ」は「フナー」「フナーカ」で表す
「ここ」という表現は「フナー」というもので、「あそこ」と言いたい場合は「フナーカ」になります。
この2単語は副詞で、カタチの変化はありません。
前置詞を使って場所を表す
「その本は彼の机の上にあります」と言う場合は、「アルキターブ アラー マクタビ ヒ」になります。
アルキターブ:その本
アラー:~の上に(前置詞)
マクタビ:机(属格で末尾は「イ」の音)
ヒ:彼の(前のイの母音につられて、フ→ヒに変化)
「アラー」が前置詞なので、後ろの名詞は属格になります。
「机」を意味する「マクタブ」が、属格で末尾が「イ」の音になり「マクタビ」になっています。
「彼の」をを表す「フ」は、直前がイの音だと「ヒ」に変わります。
そのため、アラー以降は「マクタビ ヒ」という音になります。