【アラビア語文法】11.「この」「あの」表現は定冠詞付き名詞の前に置く
こんにちは!
クウェートのよしくんです。
前回は「大きな本」の「大きな」のように、形容詞で名詞を修飾する方法を説明しました。
ポイントは以下の通りでした。
1.形容詞は必ず名詞のあとに置く
2.名詞と同じカタチにする
→性を名詞にそろえる(名詞にターマルブータがあれば形容詞にもつける)
→名詞が限定されている場合(定冠詞「アル」がついている、人称代名詞属格(「~の」)がついているなど)、形容詞に定冠詞「アル」をつける
今回は「大きな」といった形容詞ではなく指示名詞「この」「あの」をつける場合のお話です!
「この本」「あの本」といった表現ですね。
見ていきましょう!
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「これ」は「ハーザー」「あれ」は「ザーリカ」
まずは「これ」と「あれ」の表現を確認しましょう。
「これ」の表現は以前第4回でやりました。
男性名詞の場合は「ハーザー」で、女性名詞の場合は「ハーズィヒ」でしたね。
これと同様に、「あれ」と表現するとき、男性名詞の場合は「ザーリカ」、女性名詞の場合は「ティルカ」となります。
「これ」と「あれ」の表現を一緒にまとめるとこんな感じです。
例えば、「あれは本です」と言う場合、「本」は男性名詞なので、「あれ」の男性名詞「ザーリカ」を使います。
本は「キターブ(ン)」でしたので、合わせて「ザーリカキターブ(ン)」という表現になるんですね。
「あれは車です」と言う場合は、「車」が女性名詞なので「あれ」の女性名詞「ティルカ」を使います。
車は「サイヤーラ(トゥン)」でしたので、合わせて「ティルカサイヤーラ(トゥン)」となります。
ここまでは第4回でやった「これ」の表現方法と同じですね!
「この~」「あの~」と言う場合は、後ろに定冠詞付き名詞を置く
ここから新しい内容になります!
今までは「これは~です」という形でしたが、「この~」「あの~」と言う場合はちょっとカタチが変わります。
ポイントはこちらです!
「この~」「あの~」と言う場合は、後ろに説明したい名詞を「アル」をつけて置く
つまり、「ハーザー」といった表現のあとに定冠詞「アル」が付いた名詞を置くと、「この~」といった表現になります!
例えば、「この本」と表現する場合は、「ハーザー」+「アルキターブ」です。
定冠詞「アル」の読み方に沿ってくっつけて読んで「ハーザ ルキターブ」になります。
ここで使われている定冠詞「アル」のルールは以下の通りでしたね。
5.前に単語が来ると「ア」の音を飛ばして「ル」の音になる
「アル」のルールについては第9回に書いてありますのでチェックしてみてくださいね。
これをアラビア語で書いてみるとこんな感じになります。
「あの車」と言う場合は「あの」の女性名詞「ティルカ」+「車」に「アル」をつけて「アッサイヤーラ(トゥ)」です。
定冠詞「アル」の読み方に沿ってくっつけて読んで「ティルカッサイヤーラ(トゥ)」になります。
今回は「アル」のルール4と5のミックスでアの音が飛んで「ッ」だけ残ったパターンです。
4.「アル」の音が「アッ」になる時がある。
5.前に単語が来ると「ア」の音を飛ばして「ル」の音になる
これをアラビア語で書いて見るとこんな感じになります。
これでばっちりですね!
まとめ
今回は「この~」「あの~」の表現方法を紹介しました。
次回はこれをもとに「この~」「あの~」を使った文章の作り方を紹介していくのですが、だんだんどこまでが主語までなのか分からなくなってきます(笑)
1.この人は有名な先生です。
2.この有名な先生
3.この先生は有名です。
この3つが見た目似ていて文法分かっていないと見分けできなくなるんですよね。
見極めるにあたってどうやって主語と述語の境界線を見つけるかを紹介しますので、お楽しみにしていてくださいね!
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