【アラビア語文法】81~90:アラビア語の複数形の表現
今回はアラビア語の複数形の表現方法を紹介します。
人を表す名詞の複数形
アラビア語は大きく分けると「人」と「モノ」に分けることができます。
人を表す名詞は男性名詞、女性名詞に分けられます。
そのうち男性名詞が複数形になると、変化は「〜ウーナ」になるか、非定型(様々な形)になります。
女性名詞の場合はもっぱら「〜アートゥン」の形になります。
人の男性複数(ウーナ):「先生」を意味するムダッリスの場合
「先生」を意味するムダッリスであれば、定型複数の〜ウーナの形になり、ムダッリスーナになります。 属格か対格であれば変化してムダッリスィーナになります。
人の男性複数(非定型):「教授」を意味するウスターズの場合
教授を意味するウスターズであれば、非定型複数になり、大きく変化してアサーティザ(トゥン)になります。
非定型複数をとる単語は基本的に、その用語に対応して複数形を覚える必要があります。
人の女性複数(アートゥン):「先生」を意味するウスターザ(トゥン)の場合
人の女性複数は基本的に定型複数の〜アートゥンになります。
先生を意味するムダッリサ(トゥン)であれば、定型複数の〜アートゥンの形になり、ムダッリサートゥンになります。
属格か対格であれば変化してムダッリサーティンになります。
モノを表す名詞の複数形
アラビア語は大きく分けると「人」と「モノ」に分けることができます。
モノを表す名詞は男性名詞、女性名詞に分けられます。
そのうち男性名詞が複数形になると、変化は非定型(様々な形)になります。
女性名詞の場合は「〜アートゥン」の形か、非定型(様々な形)になります。
モノの男性複数(非定型):「本」を意味するキターブの場合
本を意味するキターブ(ン)であれば、非定型複数になり、大きく変化してクトゥブ(ン)になります。
非定型複数をとる単語は基本的に、その用語に対応して複数形を覚える必要があります。
モノの女性複数(アートゥン):「大学」を意味するジャーミア(トゥン)の場合
大学を意味するジャーミア(トゥン)であれば、定型複数の〜アートゥンになり、ジャーミアートゥンになります。
属格か対格であれば変化してジャーミアーティンになります。
モノの女性複数(非定型):「部屋」を意味するグルファ(トゥン)の場合
部屋を意味するグルファ(トゥン)であれば、非定型複数になり、形が変わってグラフ(ン)になります。
非定型複数をとる単語は基本的に、その用語に対応して複数形を覚える必要があります。
モノの複数形は女性単数として扱う
ノの複数形は女性単数として扱うルールがあります。
例えば本(複数)を意味するクトゥブを使って「これらの本は新しいです」と言う場合、クトゥブがモノの複数=女性単数扱いになります。
そうするとその名詞に合わせて「この」を意味する単語は女性単数の時に使うハーズィヒになり、「新しい」も主語の女性単数に合わせてジャディーダ(トゥン)になります。
形容詞は基本的に定型複数、時々非定型
形容詞は基本的には、人を表す名詞の複数に合わせて定型複数のウーナかアートゥンになります。
しかし、一部単語は人の複数の場合に非定型複数になります。
「新しい」を意味するジャディードゥ(ン)は、人を表す名詞の複数が来た場合はジュドゥドゥ(ン)になります。
モノの複数を形容詞で説明する場合は、モノの複数=女性単数扱いのため、ジャディードゥ(ン)であればジャディーダ(トゥン)になります。