【アラビア語文法】11:アラビア語の「格」、12~14:人称代名詞の属格
今回はアラビア語の「格」と、人称代名詞の属格について紹介します。
アラビア語は主格、属格、対格がある。
日本語では「私は」と言うように、「は」を付けると主語になります。アラビア語でもカタチが変わることで主語や目的語を表すことができます。
アラビア語の場合は、主格・属格・対格と分かれています。
多くの名詞の場合は、図のように末尾の音が変化することで、主格・属格・対格と分けられています。
人称代名詞の場合は、単語そのものが変わります。
人称代名詞の属格
「私の」や「あなたの」と言いたい場合、人称代名詞の属格を使います。 例えば「あなた(男性)の本」と言いたい場合、図右側キターブ(ン)に「カ」を付けて、図左側の「キターブ カ」になります。
この時「あなたの」と意味的に限定されるので、非限定を表すタンウィーンの「ン」は取れます。
人称代名詞属格のそれぞれの形
「あなたの」や「彼の」など、それぞれ名詞の後ろに以下の単語をくっつけます。
彼の/それ(男性名詞)の:「フ」
彼女の/それ(女性名詞)の:「ハー」
あなた(男性)の:「カ」
あなた(女性)の:「キ」
私の:「イー」
ターマルブータの単語に人称代名詞属格がくっつく場合
人称代名詞の属格でターマルブータのついた単語の場合、ターマルブータをターに変えてくっつけます。
例えば、「大学」を意味する「ジャーミア(トゥン)」に「あなた(男性)の」を意味する「カ」がつくと、ターマルブータであるトゥンが「トゥ」に変わり、「ジャーミアトゥ カ」になります。
また、「私の」を表す「イー」がつく場合、単語の末尾の音を変えてそのまま「イー」がくっつきます。
例えば、「本」を表す「キターブ(ン)」につく場合、末尾の音をそのまま「イー」に変えるので、「キタービー」になります。