【アラビア語文法】20:形容詞の名詞修飾、21,22:名詞文の主語と述語の区別
今回は形容詞の名詞修飾、名詞文の主語と述語の区別について解説します。
形容詞の名詞修飾
形容詞が名詞を修飾する場合のポイントは「同じカタチにすること」です。
複数形などが出てくると例外も生じますが、最初はざっくりと以下のように覚えて下さい。
1:定冠詞アルがついていたら形容詞にもつける、無ければ無し
→限定、非限定を揃える
2:ターマルブータがついていたら形容詞にもつける、無ければ無し
→男性、女性を揃える
3:末尾の音を同じにする
→格を揃える
例文の「その美しい車」であれば、
1:定冠詞アルがあるのでつける
2:ターマルブータがあるのでつける
3:末尾は「ウ」の音で揃える
と同じカタチにして、ジャミール「美しい」が「その車」を修飾しています。
名詞文の主語と述語の区別
名詞文の主語・述語の区別は基本的に 「限定=主語」「非限定=述語」になります。
上の例文では 主語(限定)=その車 述語(非限定)=美しい となっています。
一方で下の例文は、どちらにも定冠詞アルがついて「同じカタチ」になっています。
つまり、形容詞が名詞を修飾しているので「その美しい車」になります。
名詞文は「主語=限定/述語=非限定」
名詞文は基本的に、「主語=限定/述語=非限定」ですが、文が長くなってもこのルールは同じです。
例文「その大きい車は美しいです」であれば、「その大きい車」までが定冠詞が付いていて限定されています。
後半の「美しい」はタンウィーンがついて非限定です。
つまり、 主語(限定)=その大きい車 述語(非限定)=美しい となり、「その大きい車は美しい」という訳になります。